Ayameikeあやめ池 井上雅由

Tuesday, November 07, 2006

あやめ池下池は埋め立てない提案

本日、午後藤原奈良市長と面談し、
あやめ池下池埋立による道路計画に反対し、
計画の撤回、見直しを求めました。

4年前近鉄が駐車場用地として埋め立てを計画した際に
埋め立てに反対した多くの市民の意向を無視した暴挙です。

奈良市へ意見を出しましょう。

奈良市のホームページ http://www.city.nara.nara.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html
言いたい・聞きたい。
電話
>> 秘書課 (0742-34-4705)
>> 環境保全課 (0742-34-4591)
>> 都市計画課 (0742-34-4748)


奈良市長 藤原 昭 様
2006年11月9日
あやめ池の自然と歴史をいかす会
代表  井上 雅由
奈良市敷島町1丁目548-10

奈良市の都市計画道路「平城学園前線」の変更による
あやめ池下池埋め立て道路計画に反対し、計画の撤回、見直しを求める件

拝啓 藤原市長におかれましては民意を反映した市行政に尽力していただきありがとうございます。
 さて、過日あやめ池地区自治連合会へ案内のありました都市計画道路「平城学園前線」の変更
及び駅前広場の設置についての都市計画原案(以下、本計画案という)に対して、
あやめ池地区及びあやめ池隣接地区のまちづくり関しての提案を添えて、
あやめ池下池の埋め立てによる道路計画に反対し、本計画案の撤回、見直しを強く求めます。
 あやめ池下池は平成14年(2002年)に近鉄が駐車場用地として池を埋め立てる計画を発表した際に、
地元住民から「歴史ある水辺と景観を残すように」と池の保全を求める声が大きくあがり、
あやめ池下池埋め立て・駐車場建設問題対策委員会は、近鉄や奈良市にそれぞれに1万2千筆を超える署名を添えて、
近鉄に計画撤回を要望し、奈良市に埋め立てを許可しないことなどを請願しました。
奈良市は(当時:大川靖則市長)近鉄に地元住民との話し合いを強く指導されました。
近鉄は住民と話し合い、住民の意見を尊重し、あやめ池遊園地閉園とともに埋め立て申請を取り下げました。
あやめ池遊園地閉園時にも、跡地利用に関しては、自然や歴史的建造物の保全と活用を求める共同アピールを提出するなど、
大川靖則元市長、鍵田忠兵衛前市長、藤原昭現市長の3代の市長に地元住民の意見を伝えた結果、十分協議するとの回答を得てきました。 
 そのあやめ池下池を奈良市が埋め立てる計画を作成することは、民意を無視した暴挙と言わざるを得ません。
また、藤原昭市長の公約である「水と緑のネットワーク構想」にも著しく反します。
 本計画案は市が設置した「あやめ池遊園地跡地利用検討会」の方向性を踏まえた計画としております。
検討会が出した【まちづくりのコンセプト・テーマ】は概ね市民の支持を得られるものですが、
本計画案はあやめ池下池の埋め立てによる道路建設と駅前広場のみに言及した単なる道路建設計画であり、
まちづくりの全体像が見えず、道路建設が持つ意味や都市計画道路のルートを変更する理由が理解できません。
 温暖化、ヒートアイランド現象など地球が危機に瀕している今、私たちが快適に生活できるまちづくりが
大切であるとともに、物言わぬ子どもや孫の世代に住みよい地球(持続可能な社会)を引き継ぐことも
私たちの世代の責任となっております。特に、地球温暖化防止は緊急課題であり、自動車に依存した生活は地球温暖化を促進します。
奈良市においても公共交通の利用促進を重要課題として、パーク&ライドなどマイカーから自転車、公共交通の利用を促進しています。環境保全の視点で都市計画を見直すことが肝要です。
 更に、少子高齢化社会の時代、子どもや老人を、ハンディを持った人を優先した、人に優しいまちづくり、
歩く人に優しいまちづくりが望まれていることは周知のことであり、その街には大きい道路は必要ありません。
 よって、
1、 本計画案は民意を反映しておらず、藤原昭市長の公約にも反しており、又、まちづくり全体を説明しておらず、本計画案に強く抗議します。
2、 地球環境問題、少子高齢化の社会におけるまちづくりに逆行しております。よって本計画案のあやめ池下池埋め立てによる道路計画に反対し、計画の撤回、見直しを強く求めます。
3、 以下の通り、今後の対応について提案しますので宜しく検討ください。

何かとご多忙中とは存じますが、提案の項目に関して、
11月22日(水)までに回答してくださいますよう宜しくお願いします。
敬具

提 案

1,本計画案を撤回、見直しすること。つまり、下池の埋め立てによる道路計画、駅前広場を抜本的に見直すこと。
2,あやめ池遊園地跡地利用計画は本都市計画案も含めて、利用計画で生活に大きい影響を受ける、
あやめ池に隣接する学園朝日町、学園朝日元町、敷島町、中山西町などに対しても説明会を開催すること。
3,都市計画原案は、都市計画道路、駅前広場のみではなく、あやめ池周辺地域全体の都市計画を立案し、提示すること。
4,その他
 1)計画立案に際しては、歩行者にやさしいまちづくり及び地元の活性化を優先すること。
 2)計画案が作成された時点で、詳細な環境アセスメントを実施すること。
 3)検討会の方向性にある項目を具体化すること
  ①メタセコイヤの原木及びその群生林の保存 
  ②あやめ池上池周辺の遊歩道の整備 
  ③自然公園・児童公園の設置と緊急避難場所の機能を導入など
 4)環境教育を実施できる場の機能の導入すること。
 5)鷺の営巣地の保全。 
 6)奈良市財産区財産に準じる扱いであるあやめ池上池周辺を早く住民が自由に散歩できる状態にすること。